見たい
ものがたりを書いている。
誕生日までにカタチにしようと思って。
ウィンドウタッチも出来ないのし、電話の画面は目が疲れるので、ひたすらノートに手書きで書いている。
スーパーアナログだ。
手が遅くて追いつかないからグチャグチャのミミズみたいな文字だけど、とにかく出てくるものをひたすら書き写す。
どんな話になっていくのか、全く見当もつかない。
物書きになりたいと前に書いたけど、なんでかなと思ったら、やっぱり書くのが好きだからなんだけど、それだけじゃなく、
おかしな言い方かもしれないけど、
やるしかないからやる、としか言いようがない。
書くしかない、書かないわけにはいかない、書くほか仕方ない。
小説家や、有名な作家さんを思い、自分の書いたものの拙さに恥ずか死しそうになり、わたし、何やってんだろう・・・と絶望的に思いそうになることもたくさんあるけど、その気持ちを振り切るように、とにかく毎日書く。
逃げてるだけなのだろうか、と思ったりもする。
何かをやってるつもりになって、なにもない自分を誤魔化しているんだろうかと。
そうなのかもしれない、でももしそうであっても、何もせず腐っていくよりはずっとマシだ。
文章も下手で、意味がわからなくて、ぜんぜん理解されなくて、面白くないって言われるかもしれない、馬鹿にされるかもしれない、でも、物語を書き上げてみたい、書き上げたときに私はどんな気持ちなのか、知りたい。
自己満足でもなんでも構わない。
やってみたい、そして知りたい。
書き上げた物語を前に自分の力の無さが悔しくて悔しくてたまらない、その向こうに私は何を見るのか、知りたい。
ただ、その向こうの景色が見たい。
明日から6月。