未来ちゃんノート

未来ちゃんへ話したいことや書きたい手紙などを取り留めなく綴るノート

海の向こうの海

昨日、髪の毛を切るために久しぶりに街に出た。

通り道に、とても小さいけど、巨木が立派な神社があるので、御守りを返しに行こうと立ち寄った。

お参りをして、なんとなくおみくじを買うことにした。

無人の台の上に、おみくじが置いてある。

丸い穴に手を突っ込んで取るやつ。

一回50円。

お財布には100円しかなかった。

どうしようかな、と一瞬迷って、二枚取った。

 

二枚を手の中でくるくる回しながら神社を後にした。

道を歩きながら、開けてみると、中吉だった。

親族にも不幸が起こるからほんっとにおとなし〜くしといたほうが身のためだよ、という、かなり渋い内容が書いてあり、願い事もことごとく渋られていた。

おぉ・・・と思いながら、もう一枚を開けた。

大吉だった。

素直に欲を捨て人のためにあればますます状況よくなります大吉、と書いてあった。

願い事はもちろんほぼ叶うとのこと。

迷わず大吉を手にしっかりと持ち、中吉を細く折りたたみ、くくりつけるために神社に戻った。

さようなら中吉、そう思い神社を再び後にしたときに、これってすごい、おもしろいなと思った。

わたしが最初に引いたおみくじは、果たしてどっちだったんだろう?

もし100円入れて一枚だけ引いていたら、どっちを引いていたんだろう?

そしてそれをどう思っただろう?

一枚だけ引いていたおみくじが大吉だったら、お金を多く入れても誠実に一枚だけ引いたからだな、とか思ったかもしれない。

中吉だったら、こんなことならもう一枚引いときゃ良かったと思ったかもしれない。

わからない。

50円しかなかったら、一枚だけ引いて、やった〜!か、えー!なんだよ〜!だった。

でもわたしはそのとき100円しかなくて、それならと二枚引いて、どっちか好きなほうを選んだ。

これってすごく面白いな、と思ったのだ。

自分に制限をかけずに、好きにやって、好きな世界を選ぶって、こんな感じかな?と。

 

今回はたまたま大吉と中吉だったけど、二枚引いたらどちらも中吉もしくは凶ってこともあるわけで、

もしそうだったとしても、やっぱり選べる。

それを選ぶのか選ばないのかを。

なんなら納得するまでおみくじを買ったっていいじゃない。

こうじゃなきゃいけない、とか、ズルイ、なんて声は無視して。

かみさまだって、それぞれみんな幸せなほうがうれしいんじゃないかと思う。

大吉?やったー!って私みたいに単純な人もいるだろうし、中吉?よし、ここに書いてあることを教訓にバネにしてより良く改善するぞ!っていうことにやりがいを見出す人もいるだろうし。

ほんとうに、人それぞれなんだな、と思う。

 

そんなことを考えてたら最初の目的だった、御守りを返す、というのを忘れて、また神社に戻った。

そして美容院に行く途中で道に迷って、少し遅れたけどちゃんと着くことができた。

 

地図を見てもほとんどの場合道に迷う。

でも、だいたいなんとかあらゆる方法で着けるので、だいたいなんとかなるものなんだな、と最近改めて感じている。

でもほんとは余裕を持って辿り着きたい。

余裕を持ちたい。

なんにしても。