名前
タイトルの未来ちゃんという女の子は存在しない。
けど、架空の女の子というのとも少し違う。
私は父親のちがう二人の男の子を生んだのだけど、先日とつぜん、あ、女の子生むかもしれないな、と思い、そしたらその子は「未来ちゃん」という名前だったのだ。(余談だけど、二人の男の子もわたしが名前を決めたのではなく、それぞれその子たちが決めて伝えてきたのでそのまま名付けた)
子どもを生む予定どころかパートナーもいない40間近のシングルマザーで、気力も体力もヘロヘロだし、全くそんなことありえない現状なんだけど、未来ちゃんの存在はそのとき私にとってものすごいリアリティを持っていた。
そして、そのリアリティの向こうに、6歳ごろの、夕陽の中で一人孤独に満ち足りて空を見ていた幼いわたしが、透けて見えた。
未来ちゃんという名前の女の子は過去のわたしと重なって、そのとき確かに存在していた。
誰かに手紙を書くように文章を書きたかった。特定の誰かに向けてだと何か違うしきっと続かないだろう、そうだ、未来ちゃんに手紙を書こう、と思った。
存在しないけど架空の存在ではない未来ちゃんという女の子に、伝えたいこと、話してみたいことを書いてみよう、と。
あの子は少しおかしいし、変わってるからいっしょに遊んだらダメよ、と母親に言われた子たちが、ひとり、またひとりとわたしと遊んでくれなくなるのを、じっと黙って心に並べては、ひとり空を遠く遠くまで見ていた幼い頃のわたしと、宇宙のツブツブのとこにいる未来ちゃんと、いまここにいる39歳のヘトヘトなわたしと、これからのまだ見ぬわたしと、
すべてのカケラがピタッとなるまで、
ならないならならないそのゆらぎのままで、そのままで、書いてみよう、
それがこの未来ちゃんノート。
もうひとつ名前のこと。
一人どうにもならない夜に子宮に手をあてながら、もうどうにもならないからいっそ子宮と話してみようと試したら「私の名前はジャスミンっていうのよ」と、なんと子宮は名乗ってきて、色々アドバイをくれた。翌日、ジャスミンて・・・と訝しがりながらも、ジャスミンの花言葉を知りたくなり調べたら「優美(ゆうび)」だと知り、私は本名が優美(まさみ)なので鳥肌が立ちながらも、なんてウェットに富んでるの?わたしの子宮・・・ウケる・・・と笑った。それでIDはjasuminumにした。
ジャスミンの花の香りもうっとりするほど好きだし、ジャスミンティーも好きだし、昔は嫌いだった優美という名前も、今はとても気に入っている。
未来ちゃんあのね、わたしは未来が自分の中にあるなんてこと、ほんとうにすっかり忘れていたんだよ。
これからどうぞよろしくね。